【日経QUICKニュース(NQN)】大日本印刷(7912)は9日、向こう3年の中期経営計画の骨子を公表した。2026年3月期の連結営業利益は今期計画と比べて27%増の850億円を目指し、自己資本利益率(ROE)は8%以上を掲げる。この骨子をもとに5月中旬に中計を発表する見通しだ。
28年3月期までの5年間で、コンテンツや半導体関連など注力する事業領域に2600億円以上を投じる。政策保有株式を純資産の10%未満に縮減する。3000億円の自社株買いも計画する。
こうした取り組みを通じて、将来は営業利益で過去最高となる1300億円以上、自己資本1兆円、ROE10%を目指す。PBR(株価純資産倍率)1倍超の早期実現をにらむ。
大日印は9日、最大1000億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の15.05%にあたる4000万株を上限とする自社株買いを実施すると発表した。買い付け期間は10日から24年3月8日まで。また、同社は保有する自己株式について、消却前の発行済み株式総数の7.88%にあたる2500万株を20日に消却すると発表した。