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メディパルホールディングス(7459) 1Qは一過性要因を考慮すれば順調なスタート、予想据え置く

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2023/10/02)

・24/3期・25/3期は増収・営業増益予想
 企業価値研究所予想の連結業績は業績表の通り。24/3期1Qの業績は概ね想定通り推移しており、前回予想を据え置く。医療用医薬品等卸売(メディセオ)事業でメディスケットの事業拡大と東七の新規連結、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売(PALTAC)事業はインバウンド需要の回復、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連(アグロ・フーズ)事業はMP五協フード&ケミカルの新規連結を主因に各事業とも増収を見込み、連結ベースでも増収。増収効果で事業投資費用や新規連結に伴う費用などの増加を吸収、営業増益基調が続くと予想する。

・1Qは6%増収、8%営業減益
 24/3期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比6%増の8867億円、営業利益は同8%減の124億円。新規連結もありすべてのセグメントで増収。新規連結や事業開始に伴う販管費の増加で営業減益。

・リスクファクター ~医療費抑制、総価契約・未妥結仮納入など

・アナリストの投資判断 ~株価上昇には成長戦略の体現を
 23年の株価推移は、年初からほぼ一本調子で上昇し9月15日に年初来高値2683.5円をつけた。株式相場全般の調整もあり足元は2500円前後。景気ディフェンシブな内需関連としての評価に変更はないが、株価の持続的な上昇には中期ビジョンで掲げた事業ポートフォリオのシフトに向けた成長戦略を体現することが重要と考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の足で稼いだ情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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