【日経QUICKニュース(NQN)】12月4日の東京株式市場で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306、プライム)が反落。前場には前週末比26円(2.04%)安の1247円を付けた。後場に下げ幅を拡大している。前週末1日に米長期金利が4.2%を下回り、約3カ月ぶりの水準に低下した。米金利低下により利ざや拡大期待が後退し、売りが出ている。みずほフィナンシャルグループ(8411)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)も安い。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が1日に米大学のイベントで政策運営を慎重に進める姿勢を示したことを受け、利上げ局面の終了観測が一段と広がった。楽天証券経済研究所の香川睦氏は「米国の景気に減速感が強まれば、日銀の金融政策の正常化にも遅れが出るとの懸念が出て、今後の銀行株の重荷になってきそうだ」とみていた。