QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2023/12/11)
・サマリー
企業価値研究所は24/3期通期の予想営業利益2900億円(前期比6%増)を据え置いた。内訳では、上期実績などで半導体向け電子材料などのマテリアルズを減額し、「チェキ」やデジタルカメラなどのイメージングを増額した。来期以降はイメージングの増額が上回り、連結全体では上方修正。マテリアルズについて、当研究所では予想数値を引き下げたものの、半導体市況回復による来期の増益への反転の確度は高まったと捉えている。連結全体で売上高、営業利益などの過去最高更新が続く見方に変わりはない。
・アナリストの投資判断 ~足元のパフォーマンスは冴えないが、株式相場全体の値動きをやや上回ると想定
当研究所では当面の株価について、株式相場全体の値動きをやや上回ると想定している。足元のパフォーマンスが冴えないのは、マテリアルズの上期実績および会社計画引き下げが響いているものと考えられる。ただ世界半導体市場統計(WSTS)の予測などで電子材料の回復の確度は高まっており、今後回復の兆しがみえてくることで見直される公算が大きいと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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