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資産形成に「必要性感じる」、3年連続で過去最高 個人意識調査①

資産形成や資産運用について、その必要性を感じる人が一段と増えている。QUICK資産運用研究所が2023年11月29日~12月5日に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」では、「あなたは資産形成・資産運用の必要性を感じますか」との質問に対し、「非常に必要性を感じる」と「やや必要性を感じる」の回答の合計が62.0%にのぼった。前回22年調査を1.9ポイント上回り、過去にさかのぼって比較できる18年調査以降の最高を3年連続で更新した。

資産形成・資産運用に「非常に必要性を感じる」「やや必要性を感じる」と答えた人の割合を年代別にみると、1位は40代(68.5%)で、2位が30代(67.8%)だった。前回調査と比べて40代は低下、30代は上昇したことで1位と2位の差が縮まった。

50代は62.9%と前回から3.9ポイント伸び、初めて6割台に乗せた。最も伸びが大きかったのは70代で、前回より5.9ポイント高い50.2%だった。比較的高齢層でも資産形成の必要性を感じる人が増えていることがわかる。

資産形成に必要性を感じる理由では、「老後不安、公的年金だけでは足りないと感じるから」が83.2%で断トツ。「銀行に預けていても増えない(預金の金利が低い)から」が56.2%で続いた。この順位や回答率は、前回調査までとほぼ同じだった。

お金について困っていること、不安に感じることは、「老後資金」(45.8%)、「老齢に伴う介護・医療費」(19.6%)、「親の介護費」(10.8%)の順番だった。こちらも前回までと大きな変化はない。「現在困っていることはないが、漠然とした不安がある」は18.9%だった。

一方、資産形成・資産運用に「あまり必要性を感じない」「まったく必要性を感じない」と答えた人は、「そもそも資産形成について考えたことがない」(30.1%)が理由のトップだった。「リスクを取りたくないから」(27.9%)、「節約すればいいと思うから」(21.4%)が続いた。



②に続く

QUICK資産運用研究所が2023年11月下旬~12月上旬に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」の集計結果は、「QUICK Money World」で順次配信していく。調査概要などは以下のとおり。

<調査概要>
調査期間  2023年11月29日(水)~12月5日(火)
調査対象  全国の18~74歳の個人
            国勢調査の結果に準じて性別×年代別×地域別(8区分)の構成比率を割付け
回答者数 5075人
調査方法 インターネット調査
調査会社 日経リサーチ

<関連ニュース>

日経電子版:新NISA、約4割が利用に前向き 投資額月1万~3万円(QUICK資産運用研究所調査)

著者名

中田 裕子


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