日興アセットマネジメントが運用する「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」は、13日の決算で1万口あたりの分配金を前月の30円から20円に引き下げた。分配金の引き下げは、2020年7月以来、3年7か月ぶり。
同ファンドは、海外の債券に50%、国内の株式と不動産投資信託(REIT)にそれぞれ25%ずつ分散して投資するバランス型。03年8月に設定され、運用実績が20年を超える長寿ファンドだ。1年前に購入した場合に受け取った分配金がどれだけ運用益から支払われたかを表す分配金健全度(100%に近いほど健全度が高い)は83.61%(1月末時点)と、支払った分配金のおよそ2割を元本の取り崩しでまかなっている。
今回の分配金の引き下げについて、日興アセットマネジメントは14日付のファンドレポートで、「市況動向や基準価額に対する分配金額の水準などを総合的に勘案し、分配金を引き下げてその差額を内部留保することで信託財産の成長をめざすため」と説明している。
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