三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純資産総額(残高)が初めて2.5兆円を突破した。16日時点の残高は2兆5206億円。国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)の残高ランキングでは、前日までの3位から2位に浮上した。
同ファンドは、低コストの「eMAXIS Slim」シリーズの1本。1月に始まった新しい少額投資非課税制度(NISA)の「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の対象商品でもある。これ1本で全世界株式に分散投資できる手軽さから人気が高く、「オルカン」の通称で親しまれている。今月の資金流入額(16日時点の推計値)は1571億円と、ETFを含めた投信全体のなかで最も多い。年初来リターンは9.43%だった。
16日時点のETFを除く残高1位は、同じシリーズの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の3兆6957億円。前日まで残高2位だった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は2兆5126億円となり、3位に後退した。