QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに3月21～26日のいずれかの日に新規上場する、トライアルホールディングス（141A）の概要を紹介します。

スマートショッピングカートなど店舗にITを積極採用

九州を地盤として全国にディスカウントストア「TRIAL」を展開する。中心は中型の店舗だが、商圏人口や立地に応じて小型から大型まで４種類の業態がある。取り扱う商品は食品から家電、衣料品、DIY用品などで、特に生鮮食品に注力する。オンラインの通販にも対応している。

自社開発のPOS（販売時点情報管理）システムやデータベースを使って顧客データを蓄積し、情報を活用するなどIT（情報技術）の導入に積極的だ。2015年からセルフレジの機能を搭載したスマートショッピングカート「Skip Cart」を導入し、顧客の動線や在庫を記録するAI（人工知能）カメラや販促用のデジタルサイネージ（電子看板）を活用している。Skip CartはリテールAI事業の主力開発商品で、顧客のレジ待ち時間も大幅に改善し利便性の向上にもつながっている。外部販売も計画する。2023年12月末時点で、店舗は九州地方で120店、全国で311店ある。

上場日は３月21～26日のいずれかの日で、４営業日前までに決定する。

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