QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに3月27日に新規上場する、ダイブ（151A）の概要を紹介します。

全国のリゾート人材と観光施設をマッチング

リゾートホテルやスキー場などでバイトをしたい都市部の若手人材と観光施設のマッチングを支援する人材派遣・紹介サービスを展開する。観光業界では地域内の人材採用がほとんどだったが、テクノロジーの活用で日本全国からの人材獲得を可能とした。バイト希望者から勤務地や職種などの要望を聞き、データベースから最適な求人を案内できるのが強み。派遣先の観光施設から受領する派遣料金から、派遣スタッフへの給与支払い分を差し引いた額が収益となる。

観光施設には繁忙期や閑散期があり、複数の地域を転々とするスタッフが多い。一般的な人材派遣業に比べて事務手続きが高頻度になるため、システムによる効率化を図る。また、全国６拠点で連携して需要のある地域へ人材を派遣し、安定した利益創出につなげている。

同社の求人サイト「リゾートバイトダイブ」の利用者は2023年６月期時点で前の期比2.5倍の178万人、年間就業者数は7845人。取引実績は4600カ所に上る。海外でのワーキングホリデーに近い体験をすることができるとして、主に都市部の若者から支持を得ている。インバウンド（訪日外国人）が増加するなか、地方の観光施設では人手不足が深刻化しており人材派遣の需要が高い。

地方の遊休地を活用してグランピング施設を企画開発・運営する地方創生事業なども手掛ける。

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