QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2024/05/10)
・サマリー
24/12期通期の連結業績について企業価値研究所では、売上高が前期比3%増の4150億円、事業利益が同19%増の240億円を予想する。1Q決算を踏まえて部門別の予想を見直したが、従来の見方と変更はない。事業譲渡なども影響して売上高は小幅な伸びにとどまるが、一般用消費財部門で収益性の改善が進むほか、海外部門も拡大し、連結全体で事業利益は2桁増となろう。続く25/12期以降は、高付加価値製品の拡大と海外部門の成長などで増収、増益基調となる見込み。
・アナリストの投資判断 ~急落で割安な水準に。販売動向をにらみつつ、株価は再度上昇へ
24年2月半ばに底打ちして値を上げつつあった同社の株価は、1Q決算が嫌気されて急落。直近では当研究所の24/12期予想連結PERで18倍台と、同社の過去の平均である25倍を下回って割安感がある。主力の一般用消費財部門の事業環境に不透明感があるが、海外部門の拡大などを考慮すると同20倍程度の評価は可能であり、主要製品の販売動向などをにらみながら、株価は再度上昇に向かうと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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