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ライオン(4912) 海外の数量増と国内の高付加価値化で業績が拡大

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2025/03/03)

・サマリー
 25/12期通期の事業利益について企業価値研究所では、前期比14%増の300億円を予想する。海外を中心に販売数量が増加するとともに、国内では値上げと高付加価値化で収益性が向上し、連結全体で業績が拡大する見通し。強みのあるオーラルヘルスケア分野を一段と強化することで、26/12期以降も増収、増益基調をたどろう。業績拡大に加え、株主還元の強化も株価の下支え要因となる見通し。

・アナリストの投資判断 ~業績拡大を追い風に、株価は堅調に推移へ
 同社の株価は24年8月から12月にかけて大きく上昇。その後値を下げていたが、24/12期の実績と25/12期の会社計画が市場の想定を上回ったことで再度急騰し、昨年来高値を更新した。直近では当研究所の25/12期予想連結PERで18倍台と、過去の平均を下回って割安感がある。海外での数量成長と国内での収益性改善が着実に進み、業績が拡大傾向にある点を考慮すると、過去の平均並みの水準である同24倍程度の評価は可能であり、株価は引き続き堅調に推移すると予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

伊藤 健悟

チーフアナリスト

化学・繊維・トイレタリー・電力・ガス・石油セクター担当、投資戦略


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


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