QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに6月14日に新規上場する、Chordia Therapeutics(190A)の概要を紹介します。
がん細胞の特徴「RNA制御ストレス」を標的に
新しい発想に基づく抗がん薬の製品化を目指して研究開発に取り組む創薬ベンチャー企業。2017年に設立された。がん細胞には正常な細胞とは異なる特徴があるが、その一つとして最近発見された「RNA(リボ核酸)制御ストレス」に着目。この仕組みに働きかけることでがん細胞を死滅させる薬を開発している。
RNA制御ストレスとは細胞内でRNAがつくられる過程に乱れが生じ、異常なRNAが蓄積して細胞に負荷がかかっている状態。がん細胞はもともと乱れが大きいが、同社が開発を目指す低分子医薬品はストレスをさらに高めてがん細胞を自壊させるという。
同社は候補化合物の探索や評価、最適化、臨床試験に集中し、その手前の基礎研究や開発後の製造販売は学術機関や大手医薬品メーカーに委託する。
現在は臨床研究段階、前臨床研究段階、探索研究段階で計5つのパイプライン(新薬候補)を持つ。臨床段階のうちの一つは難治性リンパ腫への適応が期待されており、小野薬品工業(4528)に独占的な開発販売権を供与している。すでに契約一時金8億円と、第1相臨床試験開始に伴う開発マイルストーン収入25億円を受け取った。開発・販売の進捗に応じてさらにマイルストーン収入(最大496億円)や、ロイヤルティー収入を受け取る可能性がある。残り4つのパイプラインの開発販売権は自社で持つ。
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