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三菱地所(8802) オフィス賃貸の堅調推移などで中期的に営業増益基調の継続を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2024/06/11)

・サマリー
 25/3期の連結業績に関して企業価値研究所では、営業収益1兆5700億円(前期比4%増)、営業利益3000億円(同8%増)を予想。今期は海外事業で物件売却が進捗するとしていることから、この寄与を見込んでいる。
 続く26/3期の連結業績に関して当研究所では、営業収益1兆6200億円(前期比3%増)、営業利益3100億円(同3%増)、27/3期は営業収益1兆6600億円(同2%増)、営業利益3200億円(同3%増)と、オフィス賃貸の堅調推移などで、中期的に緩やかな営業増益基調が継続するとみている。

・アナリストの投資判断 ~さらなる株価上昇には投資回収などによる利益成長が肝要
 会社側は株主還元の強化を打ち出しているが、同業大手に比べるとやや見劣りする。また、当研究所ではオフィス賃貸の堅調推移や物件売却の進捗などで中期的に増収増益基調を見込んでおり、株価にはやや上値余地があるとみている。しかし、さらに株価水準を切り上げるには国内外における物件売却による投資回収が肝要との見方は変えていない。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

細貝 広孝

シニアアナリスト

建設・不動産・住宅・住設セクター担当


【プロフィール】
早稲田大学社会科学部卒業後、QUICKに入社。営業本部にてセルサイド・バイサイド向け営業、情報本部にてQUICKのオリジナルコンテンツである「QUICKデリバティブズコメント」プロジェクトの立ち上げなどに携わった後、03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)に出向してアナリスト業務に従事。食品セクター、紙パセクターを担当し、現在は建設・不動産を中心としたセクターを担当。
訪問取材に加え、建設現場や住宅・マンション販売の現場、工場などに赴き、「現場の声」を聞き、「現場の温度」を感じながら企業分析・レポート作成に活かしている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 建設・住宅・不動産専門部会 評価実施アナリスト


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