QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/08/29)
・サマリー
企業価値研究所では、25/3期の連結営業利益予想を4900億円→5400億円(前期比9%増)へ増額する。対インドルピーの為替レートの前提を円高方向に見直したが、「スペーシア」の販売好調、前期から実施している値上げにより、日本拠点の収益力が高まっていることを評価した。据え置かれた会社計画(4800億円)より強めの予想とし、前期に続き過去最高益を更新する見通し。来期以降も、生産能力の拡充を進めているマルチ・スズキが牽引役となり、利益の拡大が続くとみている。
・アナリストの投資判断 ~マルチ・スズキを牽引役とする利益成長を映し、株価の緩やかな持ち直しを予想
直近の株価に基づく25/3期の当研究所予想PERは10倍。過去60カ月の平均PER13倍との比較では、割安感がある。当面の株価は、対インドルピーでの為替の円高リスクに注意を要するが、生産能力の拡充を進めているマルチ・スズキを牽引役とする利益成長を映し、中期的には緩やかに持ち直す展開を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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