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スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684) 営業利益予想を増額するも、中計の取り組みが成果をあげるには時間を要す

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2024/09/02)

・サマリー
 連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。HDゲーム新作ラインナップやスマホゲーム等での不採算作終了効果などを鑑み、前回予想から増額するが、27/3期にかけて過去最高の7~8掛け水準にとどまる見通し。期待を超えるHDゲームを安定的・定期的に投入できる開発体制構築に向け、中計で進めている取り組みが成果をあげるには時間を要すとみる。他方、中計の資本配分計画に基づき、当研究所は各年200億円の自己株取得を予想。中計ROE目標(10%以上)をクリアへ。

・アナリストの投資判断 ~『FF14』拡張版投入効果やHD-2D版『ドラクエ3』の盛り上がりの有無に注目
 当研究所が予想する自己株取得を織り込んだPERは今・来期ともに18倍台。当研究所はPER19倍を目安に更なる株価上昇余地は小さいとみる。短期的には、今期2Q決算で明らかになる『FF14』の拡張パッケージ投入効果、9月18日発売予定のPC版『FF16』や11月14日発売予定のHD-2D版『ドラクエ3』の盛り上がりの有無、スマホゲーム等での新作発表などに注目したい。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


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