QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/10/30)
・サマリー
25/3期の連結営業利益計画について会社側は、7月の1Q決算発表時に上方修正した2400億円(前期比48%増)を据え置いた。3期ぶりに過去最高を更新する見通し。企業価値研究所も、強めの営業利益予想2540億円(同57%増)を据え置く。欧州自動車市場の低迷などを踏まえて車載の見通しを引き下げたが、HDD(ハードディスクドライブ)用モータの復調でカバー可能と判断した。26/3期以降も、従来予想を据え置く。HDD用モータ、AIデータセンター向け水冷モジュール等の注力製品・事業領域での成長、車載の組織体制見直しによるコスト削減などから、営業利益の拡大が続く見通し。
・アナリストの投資判断 ~利益拡大、M&Aによる成長期待から、株価が持ち直す余地は大きいとみる
直近の株価に基づく翌26/3期の予想PERは17倍。過去60カ月(業績悪化期を除く)の平均PER31倍との比較では割安感がある。今期以降、営業利益は拡大局面へ移行すると想定、M&Aによる業容拡大期待もあり、株価が持ち直す余地は大きいとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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