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日産自動車(7201) 会社側は今期営業利益計画を再度下方修正。ターンアラウンドに取り組む

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/11/18)

・サマリー
 会社側は、25/3期の連結営業利益計画を5000億円→1500億円(前期比74%減)へ再度下方修正した。足元の厳しい販売状況を受け北米中心に小売販売台数の想定を引き下げたほか、在庫調整に伴う販売費用の増加などを織り込んだ。同社は、足元の業績悪化を踏まえ、27/3期までに350万台/年の販売でも持続可能な収益性を確保できる体制に変革するターンアラウンドに取り組むと表明した。企業価値研究所では、今期の営業利益予想を会社修正計画より弱めの1200億円(同79%減)に減額。ターンアラウンドの取り組みによる構造改革費用の計上で、純損益は赤字転落を予想する。

・アナリストの投資判断 ~ターンアラウンドの取り組みで多額の構造改革費用の計上が想定され当面は手がけにくい
 直近の株価に基づく、ターンアラウンドの終了を見込んだ27/3期の予想PERは6倍。同時期のセクター平均との比較では、やや割安感がある。ただ、今期はターンアラウンドの取り組みによる多額の構造改革費用の計上が想定され、当面は手がけにくいと考えている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

小西 慶祐

シニアアナリスト

自動車・自動車部品セクター、投資戦略担当

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒、在学時には、早稲田大学ア式蹴球部所属。国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。みずほ信託銀行を経て、現在に至る。
体育会系で培った足腰の強さを武器に、数値分析だけでなく、個別取材や国内外での工場視察といったフィールドワークによる「生の情報」を大事にしながら、対象企業を判断することを信条とする。また、セルサイドとバイサイドをともに経験したことを糧として、弊社の特長である中立・公正な立場でレポートを執筆することを心がけている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 自動車・同部品・タイヤ専門部会 評価実施アナリスト


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