QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/11/18)
・サマリー
会社側は、25/3期の連結営業利益計画を5000億円→1500億円(前期比74%減)へ再度下方修正した。足元の厳しい販売状況を受け北米中心に小売販売台数の想定を引き下げたほか、在庫調整に伴う販売費用の増加などを織り込んだ。同社は、足元の業績悪化を踏まえ、27/3期までに350万台/年の販売でも持続可能な収益性を確保できる体制に変革するターンアラウンドに取り組むと表明した。企業価値研究所では、今期の営業利益予想を会社修正計画より弱めの1200億円(同79%減)に減額。ターンアラウンドの取り組みによる構造改革費用の計上で、純損益は赤字転落を予想する。
・アナリストの投資判断 ~ターンアラウンドの取り組みで多額の構造改革費用の計上が想定され当面は手がけにくい
直近の株価に基づく、ターンアラウンドの終了を見込んだ27/3期の予想PERは6倍。同時期のセクター平均との比較では、やや割安感がある。ただ、今期はターンアラウンドの取り組みによる多額の構造改革費用の計上が想定され、当面は手がけにくいと考えている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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