QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/11/28)
・サマリー
会社側は、25/3期の連結営業利益計画を2700億円→2000億円(前期比20%減)へ下方修正。前期に続き過去最高益更新を目指していたが一転、2割の営業減益となる見通し。日本等での販売減、米国での販売奨励金の増加などを反映した。企業価値研究所も、米国での競争激化を踏まえ会社修正計画まで予想を減額する。26/3期以降は、HEV(ハイブリッド車)の投入効果などから利益の回復を予想するが、米国での厳しい販売環境継続を想定、24/3期の過去最高益水準に戻るのは27/3期とみている。
・アナリストの投資判断 ~株価指標面で割安感が強い。当面の上値は重いとみるが中期的には持ち直す展開を予想
直近の株価に基づく翌26/3期の当研究所予想PERは3倍。過去60カ月(大幅に業績が悪化した20/3期と21/3期を除く)平均のPER8倍との比較では、割安感が依然強い。予想配当利回りも5%後半と訴求力はあるとみる。米国での競争激化で当面の株価の上値は重いとみるが、中期的には株価指標面での割安感から緩やかに持ち直す展開を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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