【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）】トランプ米大統領は米東部時間19日、米起業家イーロン・マスク氏が率いる政府効率化省（ＤＯＧＥ）よる支出の節約で生じる貯蓄資金について「20％をアメリカ国民に支給し、別の20％は米政府の債務返済に充てるという新たな構想を検討中だ」と述べた。ロイター通信など米メディアが相次ぎ報じた。

フロリダ州マイアミでサウジアラビア政府系ファンドが開いたイベントで発言した。報道によると、ＤＯＧＥ資金還付の構想は、米実業家のジェームズ・フィッシュバック氏の「ＤＯＧＥ配当金」案に基づくもの。ＤＯＧＥが目標として掲げる２兆ドルの政府支出削減が実行できれば、20％の国民への還元は１世帯あたり約5000ドル（約76万円）と試算される。フィッシュバック氏は自身の案について米政権と連絡を取り合っているという。