東京海上アセットマネジメントが運用する「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」は、2月25日の決算で1万口あたりの分配金を20円から15円に引き下げた。分配金の減額は2023年1月以来2年1カ月ぶりで、13年4月に分配金の払い出しを始めてから最低水準となった。
このファンドは国内の債券、株式、不動産投資信託(REIT)に分散して投資する低リスクのバランス型。安定志向の個人投資家から支持を得ていた時期もあったが、ここ数年は運用悪化などを背景に資金流出が続いている。
分配金に占める普通分配金の比率を示す過去1年の「分配金健全度」は8.33%(25年1月末時点、1年前にファンドを購入した場合)と低く、支払った分配金のほとんどを元本の取り崩しでまかなっている。今回の分配金の引き下げについて、東京海上アセットは25日付のファンドレポートで、「基準価額水準や市況動向などを総合的に勘案し、継続的に安定した分配を行うため」と説明している。
◇東京海上アセットマネジメントのファンドレターはこちら!