アセットマネジメントOneが運用する「投資のソムリエ」の純資産総額(残高)が3000億円を割り込んだ。5日時点の残高は2986億円。残高が3000億円を下回るのは2020年9月25日以来、約4年5カ月ぶりとなる。
このファンドは国内外の債券や株式、不動産投資信託(REIT)に分散して投資するバランス型。外貨建て資産は投資環境に応じて対円で為替ヘッジを行い、基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑える。
12年10月に設定され、運用実績が10年を超えるロングセラーファンド。安全志向の個人投資家から人気が集まり、21年後半から23年にかけてバランス型の国内公募追加型株式投信で残高トップだった時期もある。ピーク時には残高が最大で6526億円(22年1月5日)まで膨らんだ。
ここ数年は世界的な金利上昇などでパフォーマンスが悪化し、22年4月以降は月次ベースで資金流出が続いている。5日時点の1年リターン(=240営業日ベース、分配金再投資ベース)は0.7%のマイナスだった。新NISA(少額投資非課税制度)では成長投資枠の対象となっている。