【QUICK Money World】メルコホールディングス(スタンダード、6676)の牧寛之社長が3月7日に関東財務局に提出した大量保有報告書(5%ルール)で、ネット通販のショップ作成サービスを提供するBASE(グロース、4477)株式の5.40%を保有する大株主に登場した。10日に変更報告書を提出し、追加取得で保有比率は8.00%に上昇した。BASEの株価は値上がりで反応している。ただ今回はメルコの「過去の経緯」もあり、社名の「BASE」の文字列から大量保有報告書を精読した市場関係者も多かったのではないだろうか。
約6カ月前のこととなるが、牧社長は2024年10月に提出した大量保有報告書で、完全栄養食を開発・販売するベースフード(グロース、2936)の大株主に浮上した。その後、約1カ月で保有比率3割を超す筆頭株主となるまで買い進んだ。牧氏は資産運用会社を通じ、ベースフードに対して現在、株式公開買い付け(TOB)を実施している。ベースフードと日本語の商号はカタカナだが、完全栄養食として販売されている全粒粉ベースの「BASE BREAD」は包装に英字で商品名が印刷されている。
銘柄名の確認にあたっては、日本語名称では英字とカタカナの違いが判別の助けともなるが、英文商号だとBASEは「BASE,INC.」、ベースフードは「BASE FOOD,INC.」となる。早飲み込みをしがちな「慌て者」に対して、一次資料で商号や銘柄コードを入念に確認する大切さを注意喚起してくれた事例と考えたい。