4月4日(金)に米国で2025年3月の雇用統計が発表される。米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策運営に影響を与える重要指標で、市場関係者の関心は高い。この記事では、QUICK Money Worldの関連記事を中心に雇用統計のスケジュールや市場の予想などを解説する。
米雇用統計とは?
米国の雇用情勢を調べた経済指標のこと。失業率、非農業部門雇用者数をはじめ、建設業雇用者数、製造業雇用者数、小売業雇用者数などの業種別雇用者数、週平均労働時間、平均時給などが米国労働省から発表される。失業率と、非農業部門雇用者数の増減は特に注目される指標の一つ。通常、翌月の第一金曜日に発表されている。
雇用統計の主な内容には、「非農業部門雇用者数」があります。製造業やサービス業など農業以外の産業で、前月からどれくらい雇用者が増えたかを示しています。増加していれば、雇用が順調に増え、経済が拡大していると判断されます。このほか、雇用統計には働きたいが実際には職がない人の割合を示した「失業率」や雇用者の賃金がどれくらい伸びているかを示す「平均時給の伸び率」などがあります。
雇用統計はなぜ重要?
雇用統計は米国全体の雇用情勢を総合的に把握できる指標で、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決める際の重要な判断材料となっている。
労働市場の流動性が高い米国では、景気動向によって就業者数が大きく変動する。米連邦準備理事会(FRB)がその使命に物価の安定とともに「雇用の最大化」を掲げていることもあり、金融政策を占ううえでも重要性は高い。
雇用統計は、いつ発表される?
3月の米雇用統計は、今週末の4月4日(金)の日本時間22時30分に発表される。
市場の予想は?
今回の雇用統計は、非農業部門の雇用者数の伸びが前月から鈍化すると予想されている。
ダウ・ジョーンズ通信のまとめでは非農業部門の雇用者数は前月比14万人増と2月(15万1000人増)から伸びが鈍化するとみられている。
今後の見通しは?
3月の雇用統計の結果次第では、株式や債券相場の反応も大きくなりそうだ。
市場では3月の雇用統計には米政権が進める政府部門の人員削減の影響が出るとの見方もある。サプライズがあれば株式や債券相場の反応も大きくなりそうだ。
前回はどうだった?
前回2月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比15万1000人増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(17万人増)を下回り、発表後の米市場では株式相場が大幅安になる場面があった。
前回2月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比15万1000人増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(17万人増)を下回った。失業率は1月の4.0%から横ばいになるとの市場予想に対して4.1%に上昇した。景気の先行き不透明感を晴らす内容とはならず、発表後の米市場では株式相場が大幅安になる場面があった。
前週末発表の2月の米雇用統計で米連邦政府部門の雇用者数の減少幅は1万人と、起業家のイーロン・マスク氏率いる米政府効率化省(DOGE)などが進める政府リストラの影響は目立たなかった。
その他、関連情報など
▶4月のマーケットイベント、3月の米雇用統計、日銀の金融政策決定会合など