【QUICK Market Eyes 阿部哲太郎】4月8日の東京株式市場で、スズキ(7269)が大幅反発し、一時前日比3.09%高の1619円まで上昇した。その後は上げ幅を縮小した。地合い改善の中、7日に株式の売り出しを発表し需給悪化への思惑で上値が重くなっている。
東京海上日動火災保険と損害保険ジャパンが政策保有株式として保有するスズキの普通株式を合計9570万9000株(発行済み株式総数の約4.8%に相当)売り出す。売り出し価格は未定だが、7日終値換算で約1500億円程度の規模となる。
8日の東証プライム市場の業種別東証株価指数(TOPIX)で輸送用機器は約7%上昇しているが、需給悪化への思惑でスズキの上昇率は約1%程度にとどまっている。