仮想通貨のビットコイン(BTC)が急落した。コインデスクによれば16日に一時1BTC=10969.15ドルまで下げ、昨年12月2日以来、1カ月半ぶりの安値を付けた。17日朝には1万60ドル台と1万ドル割れに迫る場面もあった。
米ブルームバーグが、韓国の金企画財政相がラジオとのインタビューで「仮想通貨取引所の閉鎖は依然として選択肢だ」と発言した、と報じたことなどが嫌気されたようだ。また、中国が仮想通貨取引の取り締まりを強化し、取引所と類似のサービスを提供するオンラインプラットフォームや携帯アプリを標的にするとも報道。これとは別にロイターは16日、中国人民銀行(PBOC)の潘功勝副総裁が仮想通貨の取引所取引や個人・企業が提供する仮想通貨関連サービスを禁止すべきとの見解を示したと報じた。潘副総裁のコメントは政府の会議で述べたものといい、韓国や中国での規制強化懸念がビットコイン相場の重しとなった。
ビットコインは昨年11月29日に節目の1万ドルを初めて突破し、上げに勢いがついてその日の24時間以内に11000ドルの節目を突破。年末にかけて急騰する展開となっていた。1万ドルの節目を割り込んだ場合、足もとで新規参入した投資家らの投げ売りが活発化する恐れがありそうで警戒したい。CMEグループのビットコイン先物は一時11160ドルまで下げ、日本時間18日にビットコイン先物を上場して以来の安値を更新した。
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