5日の米国市場で10年物国債利回りは前日比0.05%高い3.23%で終えた。金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは0.01%の上昇にとどまり、米長短金利スプレッドは35bpに拡大した。
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止めを織り込む形で、スプレッドは一旦縮小したが、その後発表された米サプライマネジメント協会(ISM)製造業指数や5日発表の米雇用統計などの経済指標は軒並み米景気の好調さを示す結果となった。
9月の米雇用統計で失業率は3.7%と1969年12月以来、48年9カ月ぶりの水準に低下した。非農業部門の雇用者数は13万4千人増と市場予想(18万5千人増)を下回ったが、過去2カ月分が上方修正されており、均してみれば堅調な状況が続いている。(池谷信久)
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