QUICKは上場企業の2期先までの業績予想を算出するツール「QUICK Forecast企業業績」を利用して、今期(実績発表済みの翌期、2019年12月期や2019年3月期など)と来期(実績発表済みの翌々期、2020年12月期や2020年3月期など)の、2月19日時点の業績集計を行った。
連結業績(金融を除く全産業3288社ベース)は、売上高が前期比2.3%増の687兆6497億円、営業利益が同1.9%増の50兆1396億円、経常利益が同1.9%増の50兆7555億円、当期純利益が同2.0%減の34兆5568億円となった。
営業増益を見込むのは、パルプ・紙、鉱業、その他製品、情報・通信業など29業種中17業種(東証業種分類)だ。三井松島ホールディングス(1518)、デジタルガレージ(4819)、ソースネクスト(4344)などが大幅な増益を見込む。一方、減益を見込むのは海運業、非鉄金属、鉄鋼、電気・ガス業など12業種。川崎汽船(9107)や東邦亜鉛(5707)は赤字、郵船(9101)は大幅減益を見込む。
■今期の業績予想(億円)
営業利益を2018年12月25日算出のデータと比較した。海運業は今期減益を見込むがその幅が縮小した。また、情報・通信業、倉庫・運輸関連業は、今期さらなる増益拡大を見込む。一方、石油・石炭製品は、営業利益の予想の下落幅が拡大した。昭和シェル(5002)やコスモエネルギーホールディングス(5021)の予想が減益修正となった影響が大きい。
今期の営業利益予想が上振れ(昨年12月25日比)
今期の営業利益予想が下振れ(昨年12月25日比)
来期は売上高が今期予想比4.0%増の715兆4155億円、営業利益が同6.9%増の53兆5793億円、経常利益が同8.1%増の54兆8486億円、当期純利益が同7.1%増の37兆273億円となった。