開示会社:DIC(4631)
開示書類:2024年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
開示日時:2024/11/14 12:00
<決算スコア> +0.08
<業績データ>
発表期 2024/09
種別 3Q
売上高(百万円) 807,666
前期比 +3.3% ○
営業利益(百万円) 34,031
前期比 +158.5% ○
経常利益(百万円) 27,571
前期比 +201.6% ○
純利益(百万円) 10,631
前期比 +485.3% ○
予想期(通期) 2024/12
売上高(百万円) 1,100,000
前期比 +5.9% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 +0.4% ○
営業利益(百万円) 40,000
前期比 +122.9% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -2.6% ●
経常利益(百万円) 35,000
前期比 +279.8% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -1.1% ●
純利益(百万円) 16,000
前期比 +140.1% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -0.2% ●
予想年間配当(円) 100.00
<要約>
2024年12月期3Qの連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の8076億6600万円、営業利益が同158.5%増の340億3100万円、経常利益が同201.6%増の275億7100万円、最終損益が106億3100万円の黒字(前年同期は27億5900万円の赤字)だった。
注力する主な顧客業界の需要動向としては、電気・電子やディスプレイを中心とするデジタル分野のうち、ディスプレイ市場はパネルメーカーの稼働状況に応じて需要が堅調に推移し、半導体市場も汎用品などの本格的な需要回復には時間を要しているものの、生成AI等の成長領域にけん引される形で回復基調が続いた。
食品包装を主用途とするパッケージ用インキは、国内では物価上昇の影響により消費財の需要が低調に推移し、出荷が減少したが、価格対応に努めた結果、増収となった。海外では米州や欧州での消費財の需要の戻りやアジアでの顧客開拓などによって出荷を伸ばした結果、増収となった。商業印刷や新聞を主用途とする出版用インキは、アジアでは需要の戻りや顧客開拓によって出荷を伸ばしたが、国内と米州や欧州においては需要減少を背景に出荷が減少したことにより、全体として減収となった。デジタル印刷で使用されるジェットインキは、顧客の在庫調整が解消し、需要が回復したことで出荷を伸ばした結果、大幅な増収となった。
為替の変動影響により、39億円の為替差損を計上したものの、大幅な増益となった。星光PMC株式会社の株式売却に伴う関係会社株式売却損の計上やリストラ関連退職損失の増加など、特別損失が増加した一方で、液晶材料事業の知的財産譲渡に伴い、固定資産売却益を計上したことなどにより、特別利益も増加した。
ファンクショナルプロダクツにおいて、売上高は、前年同期比7.5%減の2117億円だった。星光PMC株式会社の売却等の事業撤退による影響を除くと、7.4%の増収となった。デジタル分野については、半導体などのエレクトロニクス材料を主用途とするエポキシ樹脂はAIサーバーやPC、スマートフォンの需要回復に伴い、関連製品の出荷が伸び、品目構成が改善したことで、増収となった。スマートフォンなどのモバイル機器を主用途とする工業用テープも、着実に需要を取り込んだことで、増収となった。営業利益は、前年同期比41.8%増の159億円だった。エレクトロニクスやモビリティに関連した高付加価値製品の出荷が回復傾向を維持し、品目構成が改善したことや、各製品において価格対応に努めたことにより、増益となった。
カラー&ディスプレイにおいて、売上高は、前年同期比13.6%増の1994億円だった。塗料用顔料とプラスチック用顔料は、主要市場である欧州の景気回復の遅れにより、顧客需要が本格的に戻っていないものの、在庫調整が一巡し、建築や工業用途を中心に在庫確保の動きが続いたことで出荷を伸ばした。高付加価値製品については、ディスプレイ用途であるカラーフィルタ用顔料は、パネルメーカーの稼働状況に応じて需要が堅調に推移し、前年を上回る出荷となった。化粧品用顔料は、主な顧客である欧米の化粧品メーカーによる在庫調整の動きが強まったことで、需要が停滞し、出荷が落ち込んだ。高付加価値製品の出荷動向にばらつきがあるなか、塗料用顔料とプラスチック用顔料の出荷増に加え、欧米を中心に生産体制の最適化等の構造改革を進め、コスト削減に努めた結果、黒字に転換した。
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比5.9%増の1兆1000億円、営業利益が同122.9%増の400億円を計画。
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