ソニー(6758)は2日の取引時間終了後、2018年3月期の利益の上方修正を発表した。連結営業利益は前期比2.5倍の7200億円と従来予想を900億円引き上げた。金融や音楽関連事業で従来の見通しより収益性が高まる。純利益は6.5倍の4800億円を見込み、従来予想から1000億円上振れする。売上高は従来予想の8兆5000億円(前期比12%増)を据え置いた。
同時に発表した17年4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比16%増の6兆5929億円、営業利益が前年同期比3.7倍の7126億円。売上高の通期計画に対する進捗率は77.56%で、QUICK端末のナレッジ特設サイト「進捗率ダッシュボード」によると過去6期平均の75.98%を上回る。
会社側は金融や音楽関連事業の伸びの一方で、ゲーム・ネットワークサービスや半導体関連事業での減収を見込むが、堅調な環境を踏まえて上振れ期待も膨らみそうだ。
ソニー株は2日夕の私設取引で大幅高。SBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)で15時58分に同日の東証終値を370円(6.7%)上回る5855円を付けた。