ニコン(7731)が8日に発表した2017年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比2.2倍の414億円だった。映像事業と精機事業の増益が全体の営業利益を押し上げた。
会社が計画する2018年3月期の営業利益530億円に対する進捗率は78.2%だった。売上高は前年同期比7.2%減の5252億円、純利益は56.7%増の223億円だった。配当性向40%以上という方針を勘案し、期末の1株当たり配当金を17円、年31円(17年3月期は年16円)とした。
18年3月期連結の業績予想は営業利益と経常利益をともに上方修正したが、純利益は据え置いた。
2018年3月期連結業績予想の修正
売上高 営業利益 経常利益 純利益
従来予想 7100億円 450億円 450億円 300億円
今回修正予想 7200億円 530億円 520億円 300億円
決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は今回の決算をプラス3.33とポジティブに評価した。決算スコアは決算や業績予想修正の発表が株価に与える影響を評価し、株価の変化率を測る参考指標です。例えば、ある決算発表に対してスコアが+1.00であれば、過去データに基づいて「この決算内容であれば、平均的に株価が1%上昇する」と評価されたことになります。