NTT(9432)は9日の取引時間終了後、2017年4~12月期の連結決算(米国会計基準)を発表し、純利益が前年同期比10%増の7365億円だったと発表した。売上高に当たる営業収益は4%増の8兆7220億円だった。長距離・国際通信や、データ通信事業が増収増益だった。インド最大財閥タタ・グループとの提携解消を巡り、NTTドコモ(9437)が得た損害賠償金も収益に寄与したようだ。
18年3月期の業績見通しは売上高が前期比3%増の11兆7500億円、純利益は10%増の8800億円の見通し。
決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は今回の決算をプラス1.03とポジティブに評価した。
QUICK端末のナレッジ特設サイトで利用できる「決算スコア」は、決算や業績予想修正の発表が株価に与える影響を過去データから統計的に解析・評価し、株価の変化率を推測する参考指標だ。例えば、ある決算発表に対してスコアがプラス1.00であれば、過去データに基づいて「この決算内容であれば、平均的に株価は1%上昇する」と評価したことを意味する。
【NTTの決算スコア】