東京証券取引所は15日、HEROZ(ヒーローズ・4382、東京都港区)の株式上場を承認した。同社は人工知能(AI)を活用したインターネットサービスの企画から開発、運営を手掛ける。
2018年4月期の税引き利益は2倍超を見込む。上場予定日は4月20日で仮条件決定日が4月4日、ブックビルディング期間は5~11日。公募は新株発行が4万5500、自己株処分12万6700株、オーバーアロットメントによる売り出し上限が2万5800株となる。引き受け証券はSMBC日興、マネックス、みずほ、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、いちよし、岩井コスモ、エース、岡三、極東。
3月は新規株式公開(IPO)のラッシュとなっている。来週(3月19~23日)は5社の上場が控える。
注目は23日上場のキュービーネットホールディングス(6571)だ。同社はヘアカット専門店「QBハウス」を運営しており知名度が高いが、市場では「株式市場からの吸収金額が大きいため、値上がりは限定的になりそう」という声も聞かれる。公開価格の2250円から算出した資金吸収額は253億円だ。
また、公募増資による資金調達はなく、投資会社のインテグラルと同社グループの運用ファンドが株式を売り出すため、ファンドのエグジット的な要素が強い。売り出しのみの場合は株式市場での人気があまり高まらないケースが比較的多いことも初値形成に影響するかもしれない。
【3月のIPOカレンダー】
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