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業績見通し悪化、7ヵ月連続 3月のQUICKコンセンサスDI▲36 

企業業績の見通しに改善の兆しが見えない。アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDI(3月末)は、金融を含む全産業ベースでマイナス36と、前月(マイナス32)から4ポイント悪化した。7カ月連続の悪化で、2016年6月(マイナス36)以来の低水準となった。内訳は「強気」が38銘柄(全体の9%)、「変化なし」が185銘柄、「弱気」が186銘柄(全体の45%)だった。非製造業はやや改善したが、製造業は前月から5ポイント悪化のマイナス56と、2011年12月(マイナス59)以来の低水準となった。

QUICKコンセンサスDIは、アナリストが予想連結純利益を3カ月前時点に比べて3%以上、上方修正した銘柄を「強気」、下方修正した銘柄を「弱気」と定義し、「強気」銘柄が全体に占める比率から「弱気」銘柄の比率を差し引いて算出する。DIのマイナスは、下方修正銘柄が上方修正銘柄を上回っていることを意味している。5社以上のアナリストが予想している銘柄が対象で、主要企業の業績に対する市場全体の期待値が上向きか、下向きかが分かる。

業種別でみると算出対象の16業種のうち、DIがマイナスだったのは13業種。「輸送用機器」が16ポイント(マイナス75)、「食料品」は15ポイント(マイナス53)の低下と製造業の悪化を牽引した。一方、プラスは2業種、変わらずは1業種だった。

個別銘柄では、3カ月前の予想純利益と比較して下方修正率の上位にランクインしたのはNISSHA(7915)だった。スマートフォン市場の不振でデバイス事業の落ち込みが予想されている。

一方、ガンホー(3765)は予想純利益が12月末の132億2100万円から216億8200万円へ引き上げられ、上方修正率の1位にランクインした。「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が復調しているほか、東南アジアを中心に「ラグナロクM」というタイトルのスマートフォン(スマホ)ゲームのヒットがけん引している。

(ナレッジ開発本部)


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