QUICKコメントチーム=片平正二
18日の米国市場で米2年債と10年債との利回り差が拡大した。QUICK FactSet Workstationによれば29.38bpsとなり、2018年11月以来、1年1カ月ぶりの水準を回復した。
この日の米債市場では30年債主導で長期債が売られる展開となり、2年-30年債スプレッドも72.28bpsと11月11日以来、1カ月ぶりの高水準を回復した。株式市場ではダウ工業株30種平均、S&P500種株価指数は6営業日ぶりに反落。米中が貿易協議のフェーズ1で合意して以降の株高の流れにやや一服感が出たが、ドル指数(DXY)は0.20%高の97.42で堅調に終え、株安・金利高・ドル高でややマチマチ感のある展開だった。特段の材料がないなかで空売りの多いことで知られるテスラが3%高で急伸して上場来高値を更新したほか、相場の膠着感が強い割に恐怖指数のVIXが続伸した。
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