QUICKコメントチーム=片平正二、本吉亮
3日の米国市場でステルス戦闘機F35を手掛けるロッキード・マーチン株が大幅続伸し、3.59%高の413.74ドルで終えた。一時は417.17ドルまで上昇して上場来高値を更新した。
米軍がイラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のソレイマニ司令官をイラクで殺害したことを受けてイラン情勢の緊迫化が警戒され、防衛関連銘柄が軒並み高となった。ファランクス近接防御火器システムや地対空ミサイルのパトリオットなどを手掛けるレイセオンは1.48%高、防衛関連コングロマリットのユナイテッド・テクノロジーズは0.13%高、iシェアーズ米国航空&防衛ETFは1.14%高となった。
一方、世界の主要な原油供給源である中東の緊張の高まりで原油価格が急騰。NY原油は一時64ドル台を付け、コスト負担増が懸念された空運株が軒並み安となった。空運大手のアメリカン航空は5%安の27.65ドルで取引を終えた。
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