QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が5月18~22日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
すかいらーくホールディングス― 大幅反落 1~3月期純利益91%減、今12月期の業績予想を取り下げ(更新日時:2020/05/22 09:13)
外食チェーンのすかいらーくホールディングス(3197)が21日大引け後に発表した2020年1~3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比91%減の2億円だった。営業利益は同99%減の4000万円の黒字と辛うじて赤字を免れたが、新型コロナウイルスの影響による客数減や、店舗での廃棄や工場での在庫ロス、人件費単価上昇などで収益が大幅に悪化した。
新型コロナウイルス感染症の終息時期など不確定な要素が多く、合理的な業績予想の算定が困難であるとして、期初に示した20年12月期連結の業績予想を取り下げた。1株あたり配当金については、前回予想で9円としていた6月中間期末は無配とし、20年12月期末配当(同10円)は未定とした。
モルガンスタンレーMUFG証券では、コスト抑制も売上高の減速に追いつけず通期で営業赤字が免れない印象と指摘。のれん減損リスクや株主優待縮減リスクに留意したいとみている。
ANAP― 6%安 株主優待の一部中止で(更新日時:2020/05/21 09:14)
カジュアル衣料製造販売ANAP(3189)が大幅続落。株主優待の一部中止を嫌気した売りが出たようだ。同社は今期末の株主優待を一部中止すると発表した。同社は毎年8月末時点で1単元(100株)以上の株式を保有する株主を対象にiTunesカード3000円分、「ANAPオンラインショップ」で使える優待割引券(保有株数に応じて1~3枚)を贈呈している。
ただ、足元の業績悪化を受けて、配当による利益還元を今後も安定的に実施していくことを優先し、早期の黒字化を実現、さらなる費用削減に努める必要があることから、今期はiTunesカードの贈呈を中止した。ANAPのオンラインショップで使える優待割引券の贈呈は継続するとしている。
青山商事―急落 今期業績予想や配当予想を非開示で(更新日時:2020/05/18 13:19)
紳士服チェーンの青山商事(8219)が急落。一時下落率は11%近くに達し、東証1部の値下がり率ランキングで上位に入っている。15日に発表した2020年3月期の連結決算で、21年3月期の連結業績予想や配当予想の開示を見送り、業況の先行き不透明感から売りが膨らんでいる。新型コロナウイルスの影響を合理的に算定するのが難しいとしている。また21年3月期を最終年度とする中期経営計画についても計画達成が難しくなったとして取り下げた。
20年3月期の最終損益は169億円の赤字(前の期は57億円の黒字)だった。販売不振に加えて子会社ののれんの減損を計上することが響いた。中期的な観点で、在宅ワークの浸透が進むことでビジネススーツの需要が構造的に低迷する可能性なども意識されつつあるようだ。
また同日、青山商事は株主優待制度の拡充を発表した。優待で配布する割引券の割引率を15%から20%に引き上げた。
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