QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/05/22)
・テレワーク移行がアスレジャーの追い風となる公算も
同社快進撃の原動力はプロ顧客に加え一般顧客の利用も想定し開発する高機能・低価格ウエアPBの拡充・訴求。客層拡大戦略が機能性ウエアを普段着に取り入れるアスレジャー定着の流れに乗った格好。高機能・低価格ウエアPB売上高は急拡大中だが、普及価格帯アスレジャーの国内潜在市場約4000億円で前期シェアは8%に過ぎない。「ワークマンプラス」積極展開や既存「ワークマン」への一般顧客誘導、女性向けを含む商品力強化などにより一般顧客のアスレジャー需要取り込みを進め、シェア25%を目指す方針。テレワーク移行がカジュアル化と運動不足解消ニーズを満たすアスレジャーに追い風となる可能性も高く、同社の成長余地は大きいと考える。
・今期からの3年間で営業利益年率17%成長を予想
単独営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。今期からの3年間で年率17%成長を見込む。出店ペースは緩やかな上昇を想定。23/3期末に1000店(内「ワークマンプラス」500店超)へ迫る見込み。殆ど手付かずの法人需要を開拓できれば、業績上振れ要因に。加盟店の業務負担増大、人手・駐車場不足といった課題解決の取り組みも進捗。積み上がるキャッシュの使途として配当性向引き上げなどに期待したい。
・リスクファクター ~プロ需要へのコロナ影響深刻化
・アナリストの投資判断 ~今後3年間の成長を織り込めば株価は妥当水準とみる
当研究所予想に基づく23/3期PERは33倍。今後3年間の成長を織り込めば、株価は妥当水準と考える(コロナショック前までの専門小売主要成長株平均PER30倍前後)。さらに、普及価格帯アスレジャー市場開拓による長期的な利益成長シナリオに基づけば、上場来高値(1万570円)更新も視野に入ってこよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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