QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2020/07/03)
・1Q実績を背景に21/1期通期予想を減額修正
21/1期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、売上高は前回予想(20年3月)から200億円減額の2兆4900億円(前期比3%増)、営業利益は同75億円減額の1980億円(同4%減)に見直す。1Q実績を踏まえ、請負型ビジネスなどの営業利益予想を引き下げた。
・22/1期も営業利益予想を減額修正
続く22/1期の連結業績に関して当研究所では、売上高は2兆5200億円(前期比1%増)の前回予想を据え置くが、営業利益は前回予想から40億円減額の2020億円(同2%増)に修正。23/1期に関しては、売上高は2兆6400億円(同5%増)の前回予想を据え置くが、営業利益は同50億円減額の2150億円(同6%増)に修正。
・1Qは新規連結寄与で大幅増収増益
21/1期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比25%増の5981億円、営業利益が同49%増の509億円だった。今期より鴻池組を連結子会社化したことが寄与した。
・リスクファクター ~住宅の需要減退など
・アナリストの投資判断 ~新型コロナの収束、国際事業拡大まで上値重い展開に
株価は好調な業績などを背景に、20年1月には2475.0円まで上昇したが、同年3月には新型コロナウイルスの感染拡大などを受け1551.0円まで下落した。足元は2000円近辺で推移している。当研究所では同社コアである請負型ビジネスに加え、国際事業の堅調推移などで中期的には連結営業利益は2150億円まで伸長するとみている。ただ、足元は新型コロナの感染拡大などで先行き不透明感が強い。新型コロナによる影響が収束し、中期経営計画で掲げる、国際事業における戸建住宅の拡大が進捗するまで、株価は上値の重い展開を予想している。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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