5日の米株式市場で電子契約サービスのドキュサイン(DOCU)が反発し、3.5%高の225.92ドルで終えた。
モルガン・スタンレーは5日付リポートでドキュサインの投資判断を「イコールウエート(中立)」から「オーバーウエート」に引き上げたようだ。目標株価は260ドルで据え置かれたという。担当アナリストは「強固なファンダメンタルズと新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大と言う追い風により、ドキュサインのエクイティストーリーはかつてないほど魅力的になっている」と指摘しているもよう。COVID-19危機において恩恵を受けることが出来る「少数精選」企業の1つであり、同社に持続的な成長をもたらすことが出来るとの見方を示した。
また、ドキュサインのサービスを導入した企業は、今後、電子署名ではなく手作業に戻る可能性は低いとも指摘し、「非常に健全なリピート率」が見込まれるとの予想も示されている。ドキュサインの現在の売上高からみた2021年に推定される企業価値の24倍にも上るが、今後の成長率も加味すると0.62倍にまで低下すると推計した。(QUICK Market Eyes 大野 弘貴)