東京証券取引所が6日発表した2日申し込み時点の信用取引の買い残高(東京・名古屋2市場、制度信用と一般信用の合計)は2兆4815億円と、9月25日申し込み時点に比べて403億円増加した。増加は2週連続で、2019年2月8日申し込み時点(2兆5006億円)以来、1年8カ月ぶりの高水準となった。
※信用取引の買い残高・売り残高
この週(9月28~10月2日)の日経平均株価は週間で174円72銭(0.75%)下落した。米大統領候補のテレビ討論会や、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したことを受け、大統領選では増税を掲げる民主党のバイデン氏が優勢との見方が広がり、米株価指数先物の下げにつれ日本株にも売りが出た。株式相場の下落局面で、相場の流れに逆らう逆張り志向の個人投資家が信用買いを入れたようだ。
信用売り残は前の週より2454億円少ない7958億円だった。減少は5週ぶりで、5月1日申し込み時点(7762億円)以来およそ5カ月ぶりの低水準だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕