12日の米国市場で百貨店チェーンのディラーズ(DDS)が大幅高。前週末比27.0%高の53.45ドルで取引を終えた。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの投資ポートフォリオの運用を担うテッド・ウェシュラー氏は9日、証券取引委員会のファイリングで個人的な持ち株として発行済み株式の約5.9%に相当する108万株保有していることを明らかにした。
ディラードは同業他社よりもeコマースビジネスへの依存度が低かったことで、新型コロナウイルスによるパンデミックで実店舗に壊滅的な影響を及ぼしたことが響き、株価は年初来で4割強下落の水準に下落していた。
ウェシュラー氏は、バージニア州のヘッジファンドであるペニンシュラキャピタルアドバイザーズを運営していたが、2010年と11年に2回のチャリティーオークションでバフェット氏との昼食会の権利を計500万ドル以上で落札した後、12年にバークシャーに入社。バフェット氏の引退後は同僚のトッド・コームズ氏とともにバークシャーの投資運用部門を率いるとみられている。(QUICK Market Eyes 本吉 亮)