13日の米国株式市場で半導体大手のマイクロン(MU)が続伸した。日中取引の終値は前日比2.30%高の51.85ドルだった。欧州系証券が投資判断を引き上げ、買い材料視された。
ドイツ銀行証券は12日付リポートでマイクロンの投資判断を「中立(ホールド)」から「買い(バイ)」に、目標株価を51ドルから60ドルに引き上げたようだ。モバイルおよびサーバー市場でデータ保存に使うDRAMの需要回復を受けて、業績見通しを上方修正した。
担当アナリストは「DRAMサプライヤーが設備投資を削減する意欲を示していることから、主要なスマートフォンおよびサーバーOEM(相手先ブランドによる生産)の間では、21年後半に供給が再びタイトになる可能性があると考えられており、以前の予想よりも早く価格が安定するはず」との見方を示した。(QUICK Market Eyes 川口 究)