14日の米株式市場でデータ解析ソフトのスプランク(SPLK)が7日ぶりに反落し、前日比3.05%安の209.23ドルで終えた。
UBSは13日付リポートでスプランクの投資判断を「バイ(買い)」から「セル(売り)」に引き下げた。目標株価は242ドルから165ドルに下方修正している。UBSはスプランクの年間経常収益(ARR、クラウドでサービスを提供するSaaS企業で重視されている財務指標)が年間40%増を見込む市場予想とは対照的に20~25%増程度にとどまると予想しているもよう。UBSが直近1カ月間でスプランクの10以上の顧客とミーティングしたところ、スプランクの顧客企業はオンプレミス(自社内で情報システムを保有、運用)に注力しており、今後のスプランクのサービスにコストを増加させる主旨の話は聞かなかったという。
UBSは10月に開催されるアナリストデー(アナリスト向けに企業が今後の経営戦略を説明)の場で、既に提供済みの22年度のガイダンスを撤回しても「驚きはしない」と、今後の成長に懐疑的な見方を示したようだ。(QUICK Market Eyes 大野 弘貴)