米ミシガン大学が11月13日に発表した11月の消費者態度指数(速報値)は77.0と前月(81.8)から4.8ポイント低下し、QUICK FactSet Workstationによる市場予想(81.8)を下回った。
「現在の景況感」は85.8と前月(85.9)比でほぼ横ばいだったが、「今後の見通し」(期待指数)が71.3と前月の79.2から大きく低下した(7.9ポイント低下)。
米大統領選後にトランプ大統領(共和党)を支持する消費者の見通しが大きく落ち込み、指数を押し下げたと調査担当相が分析した。また、民主党支持者の見通しはほぼ変わらなかったとされた。
(QUICK Market Eyes 丹下智博)
<金融用語>
ミシガン大学消費者態度指数とは
ミシガン大学消費者態度指数とは、米国の消費者マインドを示す指標。ミシガン大学消費者信頼感指数とも呼称する。ミシガン大学の調査研究センターがアンケート調査を実施し、毎月300人を対象とした速報値、500人を対象とした確報値を発表している。現在の景況感を示す現状指数(約40%)と先行きを示す期待指数(約60%)で構成されている。調査会社コンファレンス・ボード(CB)の消費者信頼感指数に先行して発表されるため、市場関係者の注目度が高い指数とされている。