【NQNニューヨーク=張間正義】画像処理半導体(GPU)の米エヌビディアが18日発表した2020年8~10月期決算は、売上高が前年同期比57%増の47億2600万ドルと2四半期連続で過去最高となり、市場予想(44億1500万ドル)も上回った。9月から販売したゲーム向けの新型GPUが好調だった。決算発表を受け、米株市場の時間外取引ではやや売りが優勢となっている。
部門別ではゲームが37%増の22億7100万ドルと伸びた。データセンターは19億ドルと2.6倍に増えた。ともに過去最高の売上高だった。5~7月期はデータセンターが四半期ベースでは初めてゲーム向けを逆転したが、8~10月期はゲームが再びデータセンター向けを上回った。
純利益は49%増の13億3600万ドルだった。QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想の10億5800万ドルを上回った。特別項目を除く1株利益は2.91ドルと市場予想(2.58ドル)を超えた。増収増益は4四半期連続。
同時に発表した11月~21年1月期の売上高は47億400万ドル~48億9600万ドルを見込む。中央値(48億ドル)は市場予想(44億300万ドル)を上回った。前年同期との比較では55%増となる。売上高粗利益率は65~66%と市場予想(65.2%)並になる見通しだ。
決算発表を受け、18日の時間外取引でエヌビディア株は小幅に下落している。前日比0.1%高の537.15ドルだった通常取引の終値を0.4%程度下回って推移している。
※エヌビディアの株価(18日の通常取引まで),上級者向け(プロ)