【QUICK Market Eyes 片平 正二】23日の米国市場で日本株ETFで純資産が最大のiシェアーズMSCIジャパン(EWJ)に大規模な資金が流入した。QUICK FactSet Workstationによれば3億8371万ドルの流入となり、一日の規模としては2019年1月7日(6億578万ドル)以来、1年10カ月半の大きさを記録した。
※iシェアーズMSCIジャパンのファンドフロー(QUICK FactSet Workstationより、単位・百万ドル)
この日の米国市場でEWJは0.06%高の64.78ドルで終え、小幅に3日続伸した。一時は65.33ドルまで上昇して2000年3月31日以来、20年8カ月ぶりの高値水準を回復し、資金流入を伴いながら強い展開が続いた。
EWJの資金流入は外国人投資家の日本株買いを占う上で注目されるもの。10月上旬には流入が続くケースがみられ、足元の1カ月で約10億ドルの資金流入となっているだけに、ETFを通じた外国人投資家の買い需要が期待されそう。