【QUICK Market Eyes 片平 正二】13日の米国市場でビデオ会議システムを手掛けるズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)が続伸し、前日比2.19%高の364.63ドルで終えた。ワクチン期待で足元の株価水準は20年10月19日に付けた上場来高値(588.84ドル)から3割下げた水準にあるが、米経済専門チャンネルのCNBCの著名コメンテーターのジム・クレーマー氏は13日、新型コロナウイルスのパンデミック後も重要な銘柄とし、「底打ちした可能性がある」との見解を示した。
ズームは12日、15億ドル相当の普通株の公募・売り出しを米証券取引委員会(SEC)に届け出た。米投資銀行スタイフェルは13日付のリポートで「同社のバランスシートには負債はなく、株式公開後には35億ドル近くの現金と有価証券を保有することになる」とし、軍資金の調達による事業拡大に期待を示した。