【QUICK Market Eyes 阿部 哲太郎】19日の米国株式市場でストリーミング動画配信機器のロク(ROKU)が急反発し上場来高値を更新した通常取引の終値は前週末比6.32%高の434.14ドルだった。地合い改善の中、米系証券が新規カバレッジ開始も材料視された。
JPモルガンは、19日付のリポートで目標株価を475ドル、格付けを「オーバーウエート」で新規にカバレッジを開始した。
リポートによると同社は、米国のテレビストリーミングプラットフォームのトップランナーで5100万人の有効アカウントのユーザーが、2020年には600億時間近くのコンテンツをストリーミング視聴している。ディズニー+(プラス)などの定額動画配信サービス(SVOD)、ロクチャンネルなどの広告動画配信サービス(AVOD)、トロールズ・ワールド・ツアーなどの需要増でさらなる広告収益の拡大を見込む。
8日に米モバイル動画配信サービス会社クイビーのコンテンツライブラリーの買収のを発表して以来、株価は2割超上昇しているが、2020年~23年度の収益成長率は年平均で35%増と予想しており、さらなる株価上昇に期待しているもよう。