【QUICK Market Eyes 弓 ちあき】オンライン上での本人確認手続き「eKYC」関連銘柄の値動きが堅調だ。QUICKが選定する5銘柄の25日までの過去5営業日平均の上昇率は4.7%と、同期間の東証株価指数(TOPIX)の0.9%を上回って推移している。通常ならば店舗に足を運んで身分証明書を提示することで行っていた本人確認をオンライン上で完結することができる。金融機関や証券会社などの口座開設に使われたり、携帯電話契約でも利用できたりするなどその展開が広がっている。利用者にすれば時間や場所に制限されずに手続きを済ませることができること、企業では機会損失をなくしたり、実店舗での手続きを軽減できたりするなどのメリットがある。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い外出もままならない中で、改めてeKCY関連には今後の事業機会の拡大期待が高まっているもよう。
最近ではキャッシュレス決済サービスで不正送金問題が起き、NTTドコモがeKYCの導入を進める方針を示し、注目を集めた。セキュリティー強化のための導入が進む一方で、より高度な個人情報を扱うシステムでもあるだけにeKYCもより高い精度が求められていくことになりそうだ。
個別ではネットの不正投稿監視サービスを手掛けるイーガーディアン(6050、EG)が6.2%上昇した。同社はeKCYを手掛ける企業と提携し、システムの非対応書類の目視確認や不明点の問い合わせ対応などでサービス支援を強化している。
2位の電子認証のGMOグローバルサイン・ホールディングス(3788)は4.8%上昇している。2019年からAI(人工知能)での顔認証技術を使ったサービスを開始し、今後は世界展開も視野に入れている。株価は昨年来安値(1381円)から同高値(1万4210円)までで10倍超と「テンバガー」を達成し、高成長期待を織り込んだ。足元はやや一服感が出ているものの、決算発表をきっかけに再び動意付く展開もありそうだ。
■eKYC
eKYCとは、electronic Know Your Customerの略称で、身近な例では、スマートフォンで運転免許証などの身分証と一緒に写真を撮影して本人確認を行う認証である。銀行口座と連携したサービスの不正送金事件をきっかけに注目を集めるようになった。人類の技術革新は常に暗号化との戦いであり、昨今注目のテーマである。
コード | 銘柄名 | 5営業日の騰落率(25 日時点) | 時価総額(億円) |
6050 | E G | 6.15% | 326 |
3788 | GMOGSHD | 4.82% | 1,114 |
6701 | NEC | 4.40% | 16,070 |
3775 | ガイアックス | 4.12% | 38 |
3909 | ショーケース | 3.87% | 85 |
平均 | 4.67% | ||
TOPIX | 0.89% |
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