【QUICK Market Eyes 片平 正二】8日の米国市場でデータ解析を手掛けるパランティア・テクノロジーズ(PLTR)が大幅に4日続伸し、前日比5.87%高の36.05ドルで終えた。この日の寄り前にインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)とパートナーシップ契約を結び同社製の人工知能(AI)の技術が使いやすくなると発表した。IBMは1.49%高にとどまったが、米経済専門チャンネルのCNBCによればパランティアはこういったパートナーシップを拡大する方針といい、業績拡大期待から強い展開だった。
ウィリアム・ブレアは8日付のリポートで「このパートナーシップの主な利点は販売だ」と指摘。パランティアが大規模な営業部隊を持っておらず、同社の顧客が135社にとどまっているとしながら、「IBMのグローバル・テクノロジー・サービス事業はクロスセルを可能にし、普及拡大につながるとみられる」とし、IBMの営業力の恩恵を受けると指摘。ただ投資判断は中立(マーケット・パフォーム)を据え置いた。